日本人の「英語力」はアジア最下位

世界的大企業が次々とアジア諸国にその生産拠点を置くようになり、アジアの台頭が顕著になってきました。国内総生産の増加量などを見ても、世界経済の中心がアジアになる日はもう目前と言えるでしょう。その来たるべく国際社会に順応するため、社員に英語を習わせるなど、OJTで海外へ派遣するなど、各企業は日々その方法を模索しています。

これまでアジアを牽引してきた日本ですが、アジアの時代に入って、日本人の英語力はと言うと、世界でも目立って低く、特にアジアの中では最低であるという結果が出ています。

ビジネスの基本はコミュニケーションであるという観点から見ると、この事態は由々しきものであり、このままでは世界あるいはアジアのビジネスシーンにおける日本のリーダーシップは、極めて危うい状態にあると言わざるを得ません。

『TOEICやTOEFLでは本当の英語力は測れない』『TOEICやTOEFLでスコアが良くなくても、英語を流暢に話す人がいるからスコアと本当の英語力は関係ない』これは私たちが良く耳にするご意見です。確かにリスニングとマークシートのみで判定するTOEICでは総合的な英語力の判定は難しいのかも知れません。一方でリスニング・ライティング・スピーキング・リーディングと複合的なテストを行うTOEFLのスコアは、英語力を判定する上でかなり信頼性が高い指標であると思われます。実際に多くの海外大学ではTOEFLのスコアを入学の条件の一つにしています。

自発的な受験生が多いというスコア低下要因を差し引いても、どちらのテストにしても日本人のスコアはあまりにも低く、テストの内容を批判するレベルまで達していないのが現状です。世界をあるいはアジアを牽引すべき日本が、世界の標準語すら満足に扱えない。 日本教育はこのままでよいのでしょうか。

日本人の英語力 日本人の英語力

失われた日本の「国際競争力」

スイスに本部を置き、ヨーロッパを代表するビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が毎年、「世界競争力年鑑」を発表していますが、2010年の1位はシンガポール。そして中国は18位、韓国は23位で、日本は両国からさらに下の27位。タイやチリと同レベルで、ここまで競争力をなくしてしまっているとはまさに驚きの結果です。日本は、IMDが調査を始めた1989年から1993年までは首位だったのに、約17年後に27位まで順位を落とすとは誰が予測できたでしょうか。

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バランスの悪い人口ピラミッド、財政赤字の悪化、高い法人税率、政府の効率性やビジネスの効率性の悪さなど、競争力を評価されるべきポイントで、現状、日本は、非常に厳しい状況下にあります。政治の無策や政権の不安定なども、外国企業が日本進出を躊躇する原因です。さらに、日本人の語学力の低さや、海外への進出意欲の乏しさも、日本の国際競争力低迷に大きく影響しています。

2050年の日本はこう予想された

現在日本は、有する世界的有力企業の数、国家としてのGDPともに世界第2位という高水準を誇っています。しかし近年、先進諸国の経済が伸び悩む中で、国土、天然資源、労働力などに恵まれた国々の成長が著しく、ある専門家による研究では2050年には日本の国内総生産は世界第8位にまで落ち込んでしまうという分析もあります。

gdp.png このような情勢の中で生き残るために、現在の日本のビジネスマンに求められる能力は「国際力」であると私たちは考えます。

「国際力」それはすなわち「世界を知る力」です。英会話だけに限らず、たくさんの言語を自由に操る人は多くいます。ただし、言語はあくまで一つのツールに過ぎません。 それらのツールは国内の語学学校でも身につけることはできます。しかし大切なことはそのツールを使い世界を知ることです。

『敵を知り、自分を知れば百戦危からず』の諺どおり、世界を知ればこれから訪れるグローバル社会においても最大のパフォーマンスが発揮することができます。

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国際力があれば世界のビジネスの中心に立つことができます。